アリアンスペースは2022年7月13日、ギアナの「ギアナ宇宙センター」から新型ロケット「Vega-C（ヴェガC）」ロケットの初打ち上げに成功しました。搭載されていた人工衛星7機も予定の軌道への投入に成功しています。
ヴェガCは2012年2月に初飛行した「Vega（ヴェガ）」の後継機として開発されたロケットで、全長約34m・直径3.4m・重量210tの4段式ロケットです。高度700kmの極軌道への打ち上げ能力はヴェガ1.5トンに対して、ヴェガCでは2.2トンに向上しています。
ヴェガCの第1段「P120」は、別の新型ロケット「Ariane６（アリアン6）」の補助ロケットとしても用いることが可能な設計になっています。また、ヴェガCロケットは、2023年に打ち上げが計画されている再利用型の宇宙船「Space Rider（スペースライダー）」の打ち上げ機としても使用される予定です。ヴェガCの第4段の「AVUM+」は、ペイロードを予定軌道に投入後は高度を下げ、大気圏に再突入して、宇宙空間にスペースデブリを残さないようになっています。
ついにESAの新型ロケット「ヴェガC」の初打ち上げが実施されました。ESAは別の新型ロケット「アリアン6」も開発中です。こちらの初打ち上は2022年後半に予定されていますので、打ち上げが楽しみですね。
Wrote: わたなべ