アメリカとロシア 相手国の宇宙船利用で合意!

  2022年7月15日、ロシア国営宇宙開発企業のロスコスモスは、NASAとの間で新たに自国の宇宙飛行士が相手国の宇宙船に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かうことを可能とする協定が結ばれたことを発表しました。

 欧州宇宙機関はロシアと協力して進めていた火星探査機のミッションを停止し、ロスコスモス社長ロゴジン氏はこれに猛反発して、ISSに滞在中のロシア人飛行士による欧州製ロボットアームの使用を禁止していました。なお、ロゴジン氏は7月15日に社長を解任されたとも発表されました。

 ロスコスモスによると、ロシアの有人宇宙船「ソユーズMS-22」にNASAのフランク・ルビオ宇宙飛行士が搭乗し、スペースXの有人宇宙船「クルードラゴン」による「Crew-5」ミッションにロスコスモスのアンナ・キキナ宇宙飛行士が搭乗し、ISSに向かうことになりました。クルードラゴンにロシアの宇宙飛行士が搭乗するのは初めてになります。

  ISSの運営に関してロシアが撤退するとの前ロスコスモス社長の発言もありましたが、今回発表された協定で、アメリカとロシアの協力関係が維持されるようなので安心しました。

参考

ロシア宇宙機関が米ロ飛行士の新たなクルー交換とトップの交代を発表


 


https://www.reuters.com/business/aerospace-defense/nasa-russian-space-agency-sign-deal-share-space-station-flights-roscosmos-2022-07-15/


Wrote: わたなべ