タカラトミー 月面探査ロボ「SORA-Q」を一般初公開

2022年6月16日、タカラトミーはJAXA、同志社大学と共同で開発してきた変形型月面探査ロボット「SORA-Q(ソラキュー)」を、東京ビッグサイトで開催された「東京おもちゃショー」で一般向けに初めて公開しました。

タカラトミーがJAXA等と超小型の変形型月面ロボット「Lunar Excursion Vehicle 2(LEV-2)愛称:SORA-Q(ソラキュー)」を共同開発したことは2022年3月15日に発表され、走行動画も公開されていました。

 「SORA-Q」は変形前は直径約80mmの球形で、球の外殻を左右に拡張して変形後2輪で走行します。重さは約250gです。外殻を車輪として回転させて走行し、両輪は回転軸が偏心しています。両輪を同時に動かす「バタフライ走行」と交互に動かす「クロール走行」の2種の走行モードがあります。SORA-QはJAXAの小型月着陸実証機「SLIM( Smart Lander for Investigating Moon、スリム)」に搭載されて月面でデータ取得を行なう計画となっています。前後にそれぞれ1つずつ、合計2つのカメラが搭載されており、画像の送信は、もう1台の探査機(LEV-1)と通信して行ないます。

おもちゃメーカーとJAXAの組み合わせは意外なように思えますが、子供が扱うおもちゃに求められる耐久性などは宇宙での使用に求められる仕様と共通するものがあるのかもしれませんね。SORA-Qの変形して、走行する動きにはワクワクするものがあります。SLIMは2022年度中に打ち上げが予定されていますので、遠くない時期にSORA-Qが月面を撮影した画像が見られるはずです。

参考

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1417911.html



https://www.takaratomy.co.jp/product_release/pdf/p220315_02.pdf


Wrote: わたなべ