アメリカの民間宇宙企業であるブルーオリジン社とシエラ・スペースは地球低軌道に宇宙ステーションを建設すると発表しました。名前は「Orbital Reef」で、2020年代後半の運用開始が予定されています。
運用される宇宙ステーションは国際宇宙ステーションより高度が100km高い高度500kmで地球を周回します。人間が滞在する与圧部は研究区画と居住区画に分かれていて合計で830立方メートルの内容積があり10名の滞在者が生活するそうです。
この宇宙ステーションは多目的な運用が計画されていて、微小重力での研究・開発・製造に使われたり宇宙旅行などにも対応します。既存の宇宙機関をはじめこれから新たに宇宙事業に参入する企業や打ち上げ能力を持たない国家、メディアや起業家、富裕層などが利用するのでは無いでしょうか。
建設のために今後ブルーオリジンは大型ロケット「ニューグレン」を完成させモジュールの打ち上げを行います。建設にはシエラ・スペースやボーイングも協力し行われます。また、アリゾナ州立大学など大学も参加を表明しているそうです。
国際宇宙ステーションは運用終了が迫っていると思われますがこうした民間企業による新たなステーションが開発され宇宙旅行などに使われるのは良いことだと思います。中国やロシアなど国家が建設を行う宇宙ステーションも今後作られて行く様です。月でも宇宙ステーションの建設が始まりますし楽しみですね。
Wrote: 寺地