NASAの小惑星探査機OSIRIS-REx(オシリス・レックス)は小惑星「ベンヌ」から離れ地球への帰還コースに入りました。
小惑星探査機オシリス・レックスは2016年に打ち上げられ、地球から3億2000万km離れた小惑星ベンヌを目指しました。オシリス・レックスの最大のミッションはベンヌに着地しサンプルを採取することでしたが、実際にベンヌに到着してみると表面がゴツゴツした岩塊が広がりサンプル採取のため着陸するためのポイントを絞るのに苦労したそうです。
2020年10月ベンヌの北半球にナイチンゲールと名付けられたサンプル採取ポイントが設定され、オシリス・レックスはサンプル採取のため地表へ降下をしました。
結果は見事サンプル採取に成功し目標だった60gを大きく上回る量のサンプルが取れたようです。
そして日本時間2021年5月11日5時23分オシリス・レックスは7分間のメインエンジン噴射によって小惑星ベンヌを離れました。地球までは2年半かかるそうです。地球への帰還は2023年9月24日となります。まだまだ先ですが帰ってくるのが楽しみですね。なお、地球に帰ってくるのはサンプルの入ったカプセルだけです。探査機オシリス・レックスはまだ十分に燃料が残っていることからカプセルを分離した後、地球を離れ追加の探査ミッションを行う計画だそうです。追加のミッションの内容は今後発表されるかと思います。
Wrote: 寺地