火星を飛ぶヘリコプター新たな離発着地点へ移動

NASAの火星探査車「Perseverance」に搭載されたヘリコプター「ingenuity」(インジェニュイティ)は順調に試験飛行を行なっているようです。先日お届けした通り1回目の試験は3mを30秒ホバリングし、見事に人類史上初めて地球以外の惑星で動力飛行を実現させました。そして2回目は高度を5mに上げ水平に2mの往復飛行をしました。3回目の飛行は高度5mで50m離れた地点まで時速7.2kmで飛び元の場所に戻ってくると言う試験を行いました。

4回目の飛行は「ライト兄弟飛行場」と名付けられたインジェニュイティが離着陸を行なっている地点で高度5mまで上昇し南へ133m離れた地点を往復しました。飛行時間は117秒だったそうです。

そして今回5回目の飛行結果がジェット推進研究所から報告されました。日本時間5月8日に行われた5回目の飛行は「ライト兄弟飛行場」から南へ129m離れた場所に新たに離着陸地点が設定され、そこまで飛行し到着した新たな離着陸地点で高度10mまで上昇し撮影を行いました。飛行時間は108秒だったそうです。

インジェニュイティは今後Perseverance の探査において空中からナビゲーションをしたりインジェニュイティ自身が空中から観測を行うこともあるそうです。
また、ジェット推進研究所は4回目の飛行時に録音されたインジェニュイティの飛行音も含む火星の音と動画を公開しています。インジェニュイティから80m離れた場所でPerseveranceが撮影した映像です。とても貴重なものですね。

ー引用ー

2021年2月に火星のジェゼロ・クレーターへ着陸した探査車「Perseverance(パーセベランス、パーサヴィアランス)」に搭載されて火星に到着したIngenuityのミッションは、飛ぶことそのものが目的だった飛行技術の実証段階から、火星探査における航空機の可能性を探る運用技術の実証段階へと進みます。

ー引用終わりー

参考URL

Sorae

NASA火星ヘリ5回目の飛行で新たな離発着地点へ移動、前回飛行時の飛行音も公開



4回目の飛行(YouTube)


Wrote: 寺地