NASAのニュー・ホライズンズ、太陽から50天文単位の距離に

NASAの太陽系外縁天体探査機「ニュー・ホライズンズ」が太陽から距離にして約75億km、50天文単位を越えたと発表がありました。これほど遠い距離を飛行する探査機は、ボイジャー1号、ボイジャー2号やパイオニア10号、パイオニア11号の4機だそうです。50天文単位の距離を越えた探査機としてニュー・ホライズンズは史上5番目の探査機となります。

ニュー・ホライズンズは2006年に打ち上げられた探査機で冥王星を含む太陽系外縁天体の探査が目的です。2007年には木星やエウロパ、ガニメデ、イオなどを観測しています。目標である冥王星に着いたのは2015年でした。2015年7月には一時セーフモードに切り替わるトラブルもありましたが復旧しその後も観測が行われました。2016年には冥王星の観測を終え小惑星アロコスを目指します。2018年にアロコスに到着。その後観測を続け現在はアロコスを離れ、太陽系の外へ向かい飛行を続けています。

2021年夏にはニュー・ホライズンズの観測能力を高めるためのソフトウェアのアップグレードが予定されているそうです。また、運用チームは「すばる望遠鏡」を使い太陽系外縁にある探査対象になり得る星を探索しているそうです。今後の探査も期待したいですね。

ー引用ー

NASAによると、ニュー・ホライズンズは日本時間2021年4月18日21時42分に太陽から50天文単位(約75億km)離れたところを通過します。これは光の速さで移動しても約7時間かかる距離に相当します。ちなみに1天文単位は地球から太陽までの平均距離に由来するので、現在ニュー・ホライズンズはその50倍も遠いところにいることになります。

ー引用終わりー

参考URL

ニュー・ホライズンズ、まもなく地球と太陽の50倍の距離に。史上5番目の探査機


Wrote: 寺地