NASAの新型宇宙船オリオンのエンジン

先日行われたNASAの新型ロケットSLSのコアステージによるエンジン燃焼試験が終わり打ち上げ発射場に移送されますが、打ち上げられる宇宙船がまだ完成していません。

新型ロケットSLSで打ち上げられる有人宇宙船「オリオン」は月への有人飛行や火星への有人ミッションを行う目的のため開発が行われています。計画は当初の予定より遅れていて2021年末の無人での月への試験飛行までに完成すると思われます。

さて、新型宇宙船オリオンは、メインエンジンや太陽電池パドルなどのサービスモジュールを欧州宇宙機関(ESA)が担当しています。オリオン宇宙船のサービスモジュールには姿勢制御のためのエンジンも含めて33基ものエンジンが搭載されます。オリオン宇宙船のメインエンジンにはかつてスペースシャトルに使われた軌道制御システムの(OMS:Orbital Maneuvering System)エンジンを改修したものが採用されるそうです。また、オリオン宇宙船最初の5機はスペースシャトルに搭載されたOMSエンジンをそのまま再利用します。月への有人試験飛行「アルテミス2」で使われるオリオン宇宙船にはスペースシャトル「アトランティス」のOMSエンジンが搭載されているそうです。

いよいよ完成が間近の新たなロケットで有人飛行による月や火星へのミッションが行われようとしています。期待したいですね。

ー引用ー

アルテミス計画ではおよそ半世紀ぶりとなる有人探査ミッション「アルテミス3」が2024年に実施される予定です。このミッションはアルテミス計画における3番目のミッションで、これに先立ちオリオン宇宙船や打ち上げに使われる新型ロケット「SLS(スペースローンチシステム)」の無人飛行試験にあたる「アルテミス1」が2021年後半に、有人飛行試験のアルテミス2は2023年に実施されることになっています。

ー引用終わりー

参考URL

新型宇宙船「オリオン」初の有人飛行では「アトランティス」のエンジンを再利用


Wrote: 寺地