火星探査車パーサヴェアランスが火星に到着!

日本時間2021年2月19日火星探査車パーサヴェアランスが火星に着陸します。パーサヴェアランスのミッションは火星の生命の痕跡を探すことです。そのために初めての火星のサンプルリターンも行います。

パーサヴェアランスはどんなローバーなのでしょうか?
パーサヴェアランスには観測のための機器が色々搭載されています。どんな機器か紹介します。

  • マストカムZ
    ローバーのマストに取り付けられたカメラ。ズーム機能を備え、動画やパノラマ、3D画像を撮影できるカメラシステムです。画像サイズは最大1600×1200ピクセル。
  • MEDA(Mars Environmental Dynamics Analyzer)
    温度や湿度、風速や風向、気圧などの測定のほか、火星大気中の塵粒子の量や大きさを測定します。
  • MOXIE(Mars Oxygen ISRU Experiment)
    火星大気中の二酸化炭素から酸素を作り出す実験を行います。将来の有人探査に向け、火星大気から推進剤や呼吸のための酸素を作り出す方法を実証します。
  • PIXL(Planetary Instrument for X-ray Lithochemistry)
    ロボットアームの先端に取り付けられています。火星の表面物質の微細な元素組成を測定するための高分解能のイメージャーを搭載した蛍光X線分光器。岩石や土の質感を超クローズアップで撮影するカメラも含まれます。
  • RIMFAX(Radar Imager for Mars’ Subsurface Experiment)
    地下の地質構造をセンチメートル単位の分解能で調査するためのレーダー。
  • SHERLOC(Scanning Habitable Environments with Raman & Luminescence for Organics and Chemicals)
    ロボットアームの先端に取り付けられています。分光計、レーザー、カメラを使い、有機分子や鉱物を調べることで、過去の生命の痕跡を探索します。
  • スーパーカム
    ローバーのマストに取り付けられています。カメラ、レーザー、分光計を使って岩石や土壌を調べ、火星の過去の生命に関連している可能性のある有機化合物を探索します。岩石などに含まれる有機化合物を遠くから検出できます。

そして、小型の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」も搭載されていて、火星で初めて人工物が空を飛ぶ事になります。

パーサヴェアランスの活躍で火星の新たな発見があることに期待したいですね。