ESAの新型ロケット「アリアン6」とは?

 ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の主力ロケットアリアン5の後継機「アリアン6」の2段目試験用モデルが出荷されたと発表されました。ドイツのブレーメンの工場から試験が行われるランボルツハウゼンのドイツ航空宇宙センターに移され、アリアン6の第2段飛行中のあらゆる側面をシミュレートされることになります。

 アリアン6の2段目は高さ11.6m、直径5.4mあり、エンジンは欧州のロケットでは初めての再着火機能を持つヴィンチエンジン1基を搭載しています。ヴィンチエンジンは、14分以上の燃焼時間と最大4回の点火に対応していて複数の人工衛星や探査機を異なる軌道に投入できます。

 アリアン6は、初飛行を2022年第2四半期に予定していて、これからもコアステージやブースターの開発が続いていきます。アリアン6の打ち上げ能力は、高度500kmの太陽同期軌道にブースター2基の「A62」が6.5t、ブースター4基の「A64」が15tあります。打ち上げ基地となるギアナ宇宙センターにはアリアン6の発射台整備も行われています。

参考URL

https://sorae.info/space/20210204-ariane6.html


Wrote: 寺地