アメリカが進めるアルテミス計画とは?

 アメリカ合衆国の第46代大統領となったジョー・バイデン氏は大統領執務室にアポロ17号が持ち帰った月の石を置いているそうです。アポロ17号はアポロ計画最後のミッションで1972年12月に打ち上げられましたが、それはバイデン大統領が上院議員に初当選した頃と重なります。

 今アメリカはアポロ計画以来の月有人ミッション「アルテミス計画」が進んでいます。バイデン大統領が執務室に月の石を置いているのはアルテミス計画を意識してのことでしょうか。

 アメリカが進める「アルテミス計画」とはどんな計画でしょうか?

アルテミス計画は3段階のミッションに分かれて行われます。

「アルテミスⅠ」は無人ミッションです。NASAの新型ロケット「SLS」によるオリオン宇宙船の打ち上げと無人のオリオン宇宙船による月の周回ミッションです。2021年11月の予定です。

 「アルテミスⅡ」は有人ミッションです。オリオン宇宙船に宇宙飛行士が乗り込みます。ただし月に着陸せず月を周ってそのまま地球に帰還します。2022年に打ち上げ予定です。

 「アルテミスⅢ」で宇宙飛行士による月面着陸を行います。ただ着陸するだけでなく、月面の滞在に必要な環境やシステムを整えるためのミッションです。2024年打ち上げを目指しています。

 いろいろな困難があるとは思いますが、アルテミス計画が順調に進みますよう願っています。

参考URL

https://sorae.info/space/20210129-biden.html


Wrote: 寺地