重力波望遠鏡の共同観測04とは?

日本の重力波望遠鏡KAGRAも参加して行われる次回の重力波望遠鏡の共同観測が2022年6月になる見込みだと発表されました。時期観測期間「O4」(Observation 4)は、アメリカの「LIGO」と欧州の「Virgo」、そして日本の「KAGRA」による共同観測で、地球に到達した重力波を複数の重力波望遠鏡で観測し、その時間の差でどの方向からやってきたのかなど詳しく分析するための取り組みです。O4ではこれまでの共同観測より正確に重力波の発生源を捉えられると期待されています。

重力波は、時空の歪みの時間変動が波として伝播する現象のことでアインシュタインが存在を予言していました。1979年ラッセル・アラン・ハルスとジョゼフ・テイラーは74年に発見した「連星パルサーPSR B1913+16」の回転速度がわずかずつ上昇していることを観測し、連星が重力波を放出しているとわかったそうです。2015年9月アメリカの重力波検出機LIGOがブラックホールの合体による重力波を直接検出することに成功しました。これにより重力波天文学と言う新しい研究分野が幕を開きました。

重力波望遠鏡の共同観測は当初もう少し早く行われる予定でしたが新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で重力波望遠鏡のアップグレード作業で部品の調達が遅れ、観測開始が延期されることになったそうです。観測開始が待たれます。

ー引用ー

1年間が予定されているO4の観測は、検出器の改善や米欧の重力波望遠鏡の「Advanced LIGO Plus(A+)」「Advanced Virgo Plus(AdV+)」へのアップグレードを経て2021年後半~2022年初頭に始まる予定でしたが、依然として続いている新型コロナウイルス感染症の影響や調達の遅れにより、前述のように2022年6月以降に開始される見込みとされています。

ー引用終わりー

参考URL

https://sorae.info/astronomy/20201215-kagra.html


Wrote: 寺地