岩石の雨が降る?系外惑星K2-141bとは?

てんびん座の方向、およそ202光年先にある太陽系外惑星「K2-141b」と呼ばれる星について研究グループのシミュレーションした結果が報告されました。K2-141bはケプラー宇宙望遠鏡の延長ミッションによって確認された天体でK2-141と呼ばれる恒星を公転しています。

K2-141bの大きさは直径で地球の約1.5倍、質量は約5倍あるそうです。公転周期(1年)は6時間40分ととても速く主星を周っています。また、自転は公転周期と同期していて主星に対して潮汐ロックの状態となっているそうです。主星から近い場所を潮汐ロックの状態で公転しているため、主星と向かい合っている面が約摂氏3000度、反対の面が摂氏マイナス200度と言うとんでもない温度差の星です。

そして、主星と向かい合っている面は大地が溶け、その溶けた岩石が蒸発し上空の強い風に流され、反対のマイナス200度の面に飛ばされ凝縮し岩石の雨となって降り注いでるとみられるそうです。

今後K2-141bは2021年10月に打ち上げられる予定のジェイムズ・ウェップ宇宙望遠鏡によるさらなる観測によってもっと詳しく知ることができるのではと期待されています。

ー引用ー

蒸発した物質は寒い夜側で凝縮し雨となって降り注いでいるとみられており、地球における水のようにK2-141 bでは岩石が循環していることが考えられるといいます。ただ、シミュレーションによると夜側から昼側への物質の流れは遅く、時間が経つにしたがって鉱物の組成が変化すると予想されており、最終的にK2-141 bの表面と大気は様変わりするとみられています。

ー引用終わりー

参考URL

Sorae
https://sorae.info/astronomy/20201110-k2-141b.html



NASA
https://exoplanets.nasa.gov/exoplanet-catalog/6154/k2-141-b/


Wrote: 寺地