太陽探査機ソーラー・オービターとは?

NASAとヨーロッパ宇宙機関ESAの太陽探査機ソーラー・オービターが太陽に近づきつつあります。
太陽探査機ソーラー・オービターは、太陽を見るために様々な波長で観測できる6台の望遠鏡や10種類もの化学観測装置を搭載しています。2020年2月に打ち上げられたソーラー・オービターは6月15日に初めて近日点を通過しました。太陽との距離が7700万kmだったそうです。近日点通過時に動作テストを兼ねた太陽観測が行われましたが、既に研究者たちを驚かせるような観測結果だったそうです。

ソーラー・オービターは、金星や地球の重力を利用しフライバイを行い2021年11月に太陽を周回する長楕円軌道に投入されるそうです。長期楕円軌道に乗るといよいよ太陽の本格的な観測が始まります。太陽からの距離4200万kmまで近づき観測を行います。これは水星のさらに内側になります。水星の表面温度は太陽から近いため400度もあります。そのさらに内側を飛ぶのでソーラー・オービターは実に500度と言う高温に耐えなければなりません。ソーラー・オービターの前面には観測機器を守るためヒートシールドが付いています。ですが、それだけではダメで様々な工夫を凝らして観測を行うそうです。

ソーラー・オービターは長期楕円軌道投入後、複数回太陽に接近し望遠鏡による撮影を行います。これにより太陽を詳しく知ることができるかもしれません。過酷な環境ですが期待したいです。

ー引用ー

ソーラー・オービターは自身の周囲を調べるだけではなく太陽の画像を撮ることができるという点に大きな特徴があります。このような探査機は今まで存在しませんでした。2018年に打ち上げられたNASAの太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」も太陽に接近して観測を行いますが、カメラを搭載していません。パーカー・ソーラー・プローブによる観測も重要であることに違いありませんが、ソーラー・オービターのように画像として見ることができるのはより多くの人にインパクトを与えることができるのではないでしょうか。

ー引用終わりー

参考URL

https://sorae.info/space/20201025-the-closest-camera-solar-orbitar.html


Wrote: 寺地