10月21日ピークを迎えたオリオン座流星群と時を同じくしてオリオン座の中のベテルギウスについて新たな見解が伝えられてきました。ベテルギウスと言う星は、赤色超巨星と呼ばれる星で、爆発寸前なので膨張していると考えられています。
今回新たな見解を伝えたのは、オーストラリア国立大学のMeridith Joyce氏らの研究グループです。研究グループの分析した結果では、ベテルギウスの大きさは半径が太陽のおよそ750倍と見積もられています。これは従来の予想と比べて小さく3分の2程度の大きさだそうです。従来より小さいと言っても、太陽系で言うと、太陽から火星まで届いてしまう大きさの天体です。
また、地球からベテルギウスまでの距離についてもこれまでの700光年より近い530光年だとする分析結果も発表されました。
ベテルギウスの観測では中心のヘリウムが燃焼されている段階だとされ、まだこれから炭素、ネオン、酸素と段階的に燃焼が進むのでそれらが観測されないと超新星爆発は起きないとの見方が示されました。なのでベテルギウスについて「爆発にはまだ遠い」とのコメントも届いています。
今回分析方法などの情報がないので、なぜ大きさや距離が変わったのか理由はまだわかりませんがベテルギウスがまだ爆発の段階でないのがわかりました。今後分析方法など追加の情報を待ちたいと思います。
https://sorae.info/astronomy/20201019-betelgeuse.html
Wrote: 寺地