MOMO5号機の打ち上げ再度延期!日程は未定

北海道大樹町の宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ」は2020年1月2日に会見を開き、同社の観測ロケット「MOMO5号機」の打ち上げ延期を発表しました。現時点で次の打ち上げ日程は未定とのこと。

当初12月29日の打ち上げを予定していましたが、下記3つの原因により延期をしたとのこと。
1 ヘリウムガスの圧力上昇
2 司令所と機体間の通信不具合
3 液体酸素の充填中に窒素漏れ
これらのトラブルの原因については原因が判明し、対策済みでした。

その後、気象条件等が整った1月1日に打ち上げの準備をしていたところ、液体酸素の充填中に電子機器のトラブル、より正確に言えば、電子機器の通信(CANのバス)がたまに切れてしまうことが発覚したとのこと。その原因究明と対策が1月3日までのウインドウに間に合わないとのことで、1月3日までのウインドウでは打ち上げを行わないことが決まりました。

MOMO5号機は冬期の打ち上げに対してフルドレスリハーサルを2回行い、トラブルがなかったのですが、本番直前に短時間での解明が困難なトラブルが発生してしまいました。寒さが原因かはまだわかっていないですが、冬期の打ち上げはやはり難しいものなのでしょうか。今回打ち上げが延期になってしまいましたが、打ち上げ後にトラブルが発覚するよりも、事前にトラブルを検知することができたことは良い事と考えて、今回発覚したトラブルの原因を特定して、対策を進めていってほしいですね。

過去記事

MOMO5号機の打ち上げは2020年1月1日以降に延期に


参考

CAN(Contoroller Area Network)|Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/Controller_Area_Network


Wrote:わたなべ