アルマ望遠鏡の観測を元に超大質量ブラックホールの質量を算出

テキサスA &M大学の研究チームは南米チリのアタカマ砂漠にあるアルマ望遠鏡(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)による観測を元に超大質量ブラックホールの質量を算出した結果を発表しました。
観測したのはポンプ座方向、1億光年先にある楕円銀河「NGC 3258」で、中心にある超大質量ブラックホールの質量を調べたそうです。

調べた方法は、ブラックホールの周囲を取り囲む降着円盤にある一酸化炭素から放たれたサブミリ波の観測です。
ドップラー効果で地球に向かってくる電波は波長が短く、地球から遠ざかる電波は波長が長くなり、この波長の違いを高解像度で受信し、降着円盤の回転速度を測定したそうです。

観測データから降着円盤の速度は外側が時速100万㎞なのに対しブラックホールに近い内側は時速300万㎞以上だとわかりました。
降着円盤の回転速度を元に算出された超大質量ブラックホールの質量は太陽の22.5億個分だとわかりました。
今回の結果は理論上との誤差1%だそうでアルマ望遠鏡による観測で遠くにあるブラックホールの質量を調べることが可能だとわかりました。
今後の観測も楽しみです。

参考URL

アルマ望遠鏡で精密測定。算出されたブラックホールの質量は太陽の22.5億倍 | sorae 宇宙へのポータルサイト

アルマ望遠鏡で精密測定。算出されたブラックホールの質量は太陽の22.5億倍





アルマ望遠鏡 – 国立天文台

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Wrote: 寺地