2017年10月19日に発見され「’Oumuamua(オウムアムア)」と名付けられた天体は、観測史上初となる恒星間天体で、その奇妙な振る舞いから異星人の宇宙船の可能性がある、とも言われていました。
2019年7月1日にハワイ大学天文学研究所がオウムアムアは宇宙船であるという証拠は見つからず、自然物として説明できると発表しました。
太陽から離れる際、減速すると考えられていたのに加速したことから、ソーラーセイルで推進する宇宙船の可能性があるとの説がありましたが、これについては「彗星のようにガスや塵を放出したことが原因で加速した」と説明できるようです。ただし、その「ガスや塵の放出は観測されていない」が「加速に必要なガスや塵はわずかな量で良い」との研究結果とは一致するとのこと。
もともと異星人の宇宙船の可能性があると言われていたのは、オウムアムアからガスや塵の放出が観測されていないのに、加速する現象が観測されていたためであり、観測されないほどわずかなガスや塵の放出があったと考えれば加速した現象は説明できるというのはすっきりしない説明ですね。異星人の宇宙船という証拠もないのですが。
このような宇宙の原因がはっきりしない現象についていろいろ原因を考えるのも楽しいですね。また次の恒星間天体の飛来を期待しましょう。次こそは異星人の宇宙船の証拠が見つかって欲しいですね。
過去記事
http://www.ifa.hawaii.edu/info/press-releases/oumuamua_natural/
Wrote: わたなべ