宇宙に関して興味があるという人はたくさんいると思いますが個人で宇宙のことを調べるのは大変ですよね。
ロシア生まれの資産家ユーリ・ミルナー氏は個人の出資で宇宙探査を行っている方です。
2015年にスタートした地球外生命探索を活性化させる総合プロジェクト、ブレイクスルー・イニシアチブの一部でブレイクスルー・リッスンと言う活動があります。
地球外の通信を観測するプロジェクトです。ブレイクスルー・リッスンのもと、地球外に知的生命の活動痕跡を調べた結果が報告されました。
観測対象は地球から160光年以内の1327個の恒星です。
観測はアメリカのグリーンバンク天文台の直径100mある電波望遠鏡とオーストラリアにあるパークス天文台の電波望遠鏡で行われました。
これらの望遠鏡で自然現象ではない文明活動で生じた電波などを観測したそうです。
自然現象で生じる電波を除外するため観測する電波の周波数を数十億チャンネルに分けて分析するとともに、地球上で発する電波などを除外する作業が繰り返されたそうです。
観測結果はと言うと、残念ながら文明活動の痕跡は見つかりませんでした。
やはり地球以外に知的生命は存在しないのでしょうか？今回発表されたのは電波による観測結果だけです。
ブレイクスルー・リッスンでは可視光線での観測も行なっているそうで、観測結果の発表はまだされていません。
それに、今後は南アフリカの電波望遠鏡群ミーアキャットを観測装置として用いて観測対象を拡大する計画もあるそうです。
今後のさらなる観測で地球外の知的生命の痕跡が見つかるのか気になるところです。
こうした未知の探索に資金を出すのはなかなか難しいことだと思いますが是非とも続けて欲しい活動ですね。
参考URL
地球外文明に関する調査報告が公開。1327個の星々から痕跡は見つかったのか | sorae：宇宙へのポータルサイト
Wrote: 寺地