防衛省、宇宙・サイバー・電磁波領域の防衛を担う統合部隊創設を検討

防衛省が宇宙・サイバー・電磁波という「新たな領域」の防衛を担う統合部隊の創設を検討していることが分かりました。これは従来の陸海空3自衛隊とそれを統合運用する統合幕僚監部(統幕)とは別枠の部隊で、「機能統合組織」という位置付けとなるとのことです。

統合部隊のモデルとなるのは平成26年に3自衛隊の隊員で構成・新設された「サイバー防衛隊」で、現状、防衛省・自衛隊の情報通信ネットワークの監視とサイバー攻撃への対処を任務としていますが、サイバー反撃能力の保有も視野に隊員を約110人から千人規模に拡充した上で統合部隊に組み込むとのことです。

電磁波領域では、電磁波を使った電子戦を想定し、装備導入とともに統幕指揮通信システム部を改編・強化し、担当組織と隊員を統合部隊に移します。

宇宙領域では人工衛星の破壊に備えたり、敵の衛星利用を妨げたりするため空自に宇宙領域専門部隊を新設した上で、JAXAや米国などと連携すべく3自衛隊の隊員を集めた組織に改編、統合部隊に組み入れることを検討しているとのことです。

日本政府は現状、陸、海、空、宇宙、サイバー、電磁波の六領域の「日米共同作戦計画」の検討にも着手しており、米国からの圧力を受けて日本における宇宙、サイバー、電磁波領域の防衛力強化が加速していきそうです。



宇宙・サイバー、自衛隊初の統合部隊創設へ 防衛省検討(2/2ページ) – 産経ニュース
https://www.sankei.com/politics/news/190128/plt1901280002-n2.html

Wrote: ディー