カナダの天文学者チームが、はるか遠方から連続的に放射された謎の電波を検出したとの論文をNatureに発表しました。
謎の電波は「高速電波バースト(Fast Radio Burst:FRB)」と呼ばれるもので、1000分の1秒程度のごく短時間で大量の電波が放射される天体現象のことです。FRBは2007年に、2001年に発生していたことが発見された現象で、高速回転する中性子星やブラックホール、星形成が行われる乱流ガス雲によって引き起こされる宇宙の激変現象、または知的生命体によるものなどが原因として挙げられていますが、未だ特定されていません。
今回観測されたFRBは繰り返し発生しており、このような連続して発生するFRBが観測されたのは2012年以来2回目とのことです。観測した望遠鏡は「CHIME(Canadian Hydrogen Intensity Mapping Experiment))」と呼ばれるカナダにある電波望遠鏡とのこと。
発表された論文の責任執筆者である今回の2件の論文の責任執筆者である、カナダ・マギル大学の天文学者シュリハーシュ・テンドルカール氏は、前述の激変現象や中性子星同士の合体や、中性子星とブラックホールの合体などでは、FRBが連続して発生することはないとしています。また、知的生命体起因であることも可能性は低いとしています。
天文学者も原因がわからない現象というのは、とても興味が湧きますね。今後も観測を進めてFRBの原因が解明されることを待ちましょう。でも、本当に宇宙人からのメッセージだとしたら、我々に何を伝えようとしているんでしょうね。
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深宇宙から飛来する「反復する」電波、科学者らは当惑 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3205794?cx_part=top_category&cx_position=4
宇宙からのメッセージ? 連続して発信される高速電波バーストを発見 加大学 | 財経新聞
https://www.zaikei.co.jp/article/20190111/488505.html
Fast radio burst – Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Fast_radio_burst
Wrote: わたなべ