ハワイにある「すばる望遠鏡」による観測で太陽から最も遠い小天体が発見されました。この新天体はすばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラで観測されました。新天体は2018 VG18と言い、愛称は「ファーアウト」です。
アメリカのカーネギー研究所の研究チームが捕らえました。
この天体は太陽から180億㎞も離れており、太陽の周りを一周するのに1000年かかるのではと考えられています。
大きさは直径500㎞程で準惑星と呼ばれる大きさです。
氷で覆われていてピンクがかっているそうです。
今回新天体を発見したカーネギー研究所のSheppardさんの研究チームは、理論的に予想されている第9の惑星を探しているそうです。
研究チームは、これまでにも太陽系外縁天体を発見しているそうで、2014年に発見された太陽系外縁天体「2012 VP113」や2018年10月に発見された「2015 TG387」があります。
今回発見されたファーアウトや他の外縁天体もまだ発見されていない第9の惑星に影響を受けているのではないかと考えているそうです。
今回発見された天体 2018 VG18は動きが遅いため、その軌道を確定するには今後数年の追跡観測が必要となるが、2012 VP113や2015 TG387に近い方向で発見されており、その軌道も似ている可能性がある。既知の遠方の太陽系外縁天体の多くは軌道の性質がお互いに類似しており、これらは数百au彼方の未知の惑星の影響を受けているかもしれないと考えられている。
※1auは地球と太陽の距離で1億5000万㎞です。
太陽系の観測史上最も遠方で発見された小天体「ファーアウト」 – アストロアーツ
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10388_2018vg18
Wrote: 寺地