中国月探査機「嫦娥4号」打ち上げ成功!中国が進める「嫦娥計画」とは?

中国当局は2018年12月8日に月の裏側探査用の探査機「嫦娥(じょうが)4号」の打ち上げに成功したと発表しました。「嫦娥4号」については、以前当ブログでも記事にしました通信中継衛星「鵲橋（じゃっきょう)」と共に、月の裏側を探査するミッションを行う計画になっています。

今回打ち上げられたのは「嫦娥4号」ですが、今まで1〜3号があり、さらに5号機の試験機も打ち上げられています。この中国の「嫦娥計画」について紹介したいと思います。

「嫦娥計画」とは中国が国家プロジェクトとして進めている月探査プロジェクトで、2003年からプロジェクトが開始されました。

嫦娥1号(2007年打ち上げ)
　中国初の月周回衛星
　月面の3次元映像の取得等のミッションを行った

嫦娥2号(2010年打ち上げ)
　中国2機目の月周回機。月探査終了後は小惑星フライバイを行った。

嫦娥3号(2013年打ち上げ)
　月面探査機。ランダー(着陸機)と月面ローバー「玉兎(ぎょくと)号」からなる。
　旧ソ連、アメリカに続く3ヶ国目として中国が月面軟着陸を成功させた。
　月北部の「雨の海」に着陸。

嫦娥5号試験機(2014年打ち上げ)
　嫦娥5号では月面のサンプルを地球に持ち帰るミッションを行う予定であり、嫦娥5号試験機は、地球と月の往復と地球帰還用のカプセルの回収試験を実施した。
　嫦娥5号は2017年の打ち上げが予定されていたが、最新の計画では2019年に打ち上げ予定となっている。

嫦娥4号としては、月への着陸を成功させることが次の目標となりますが、着陸が成功した後にどんな新しい情報が得られるのでしょうか。楽しみですね。

中国「嫦娥4号」を打ち上げ。世界初の月面裏側を探査へ

嫦娥計画 | Wikipedia

Wrote: わたなべ

Space News Lab