クラウドファンディングサイトReadyForで室蘭工業大学 航空宇宙機システム研究センターが宇宙に大きな構造物を届けるための研究への支援の募集プロジェクトを公開しました。
今回のプロジェクトで集めた資金は、まるで「折り紙」のように小さく畳んだものを宇宙で広げ、平らになるかを実験するための超小型人工衛星「ひろがり」のフライトモデルの設計・製作費用や、各種試験費用の一部に使われるとのこと。
宇宙で「折り紙」と言えば2010年に打ち上げられた宇宙ヨット「イカロス」が思い出されます。
http://www.isas.jaxa.jp/missions/spacecraft/current/ikaros.html?fbclid=IwAR3cSFdUPNRl-vE1NuKsqqAf5ubQFxF_AmNt2huBYusN-mbfb60_TCDWlwo
「イカロス」のセイルは、薄くても丈夫なポリイミド樹脂でできており、厚さは7・5マイクロメートルしかありません。今回の超小型人工衛星「ひろがり」で展開する構造体は、「板厚」という言葉が使われており、これまでは実現できていなかった厚みのある構造物を畳んで、打ち上げ、宇宙で広げようとしています。
(「板厚」がどの程度の厚さになるのかは、まだ検討中なのかプロジェクトページに記載はありませんでした。)
この実験は将来的には宇宙太陽光発電システムの実現に役立つようです。
この研究に興味を持たれた方、宇宙発電システムの実現に貢献したいと思われた方は、プロジェクトを支援してみてはいかがでしょうか。
資金の募集期間は2018年12月25日までです。
Wrote: わたなべ