学術誌「Geophysical Research Letters」にて、月が電気を帯びた大気の層に覆われているという説を裏付ける結果が発表されました。
地球が大気に覆われているように、月も「外気圏」という薄い大気に覆われているそうです。
そして、大気中の物質に強力な星の光や宇宙線が当たると、よく耳にする「プラズマ(電気を帯びたガス)」の薄い層ができ、これが「電離層」と呼ばれています。
すでに1970年のソ連による探査にて、月も地球と同様に電離層を形成しているようだとされていましたが、月の電離層は薄く弱いため詳細は明らかにされていなかったとのことです。
今回は米アイオワ大学のハレカス准教授の研究チームがNASAのアルテミス計画に使われている探査機を使って電離層を観測しました。
結果、月の電離層が満月になると強くなる理由は、満月なると月は地球から月の方向に向かって伸びる磁気圏の中にすっぽりと入ることで、太陽から受けている太陽風から薄い電解層を保護しているからだということがわかったそうです。また、月の電解層は地球の約100万分の1の薄さであることがも解明できたとのこと。
今回の結果から、さらに月と地球がプラズマをやりとりして繋がっているとも想像されるそうですが、この答えはより進歩した探査機でないとわからないそうです。
新しい探査機によってさらに地球と月の関係性が解明されることが楽しみですね!
Wrote: Sunny+