宇宙膨張説「ハッブルの法則」ついに改名か?

宇宙は全方向に膨張し続けているという説は今日では多くの人が知っているような現象となっていますが、これはハッブル望遠鏡でも知られるエドウィン・ハッブルが最初に説いた事柄として「ハッブルの法則」と名付けられていました。

しかし今回、ベルギーの宇宙物理学者であるジョルジュ・ルメートルの方がハッブルより先にこれを説いていたとの指摘から「ハッブル・ルメートルの法則」への改名が提案されました。

この議論は昨今はじめられたものではなく、2011年にすでに話題となっていたそうです。
天文物理学者のMario Livio氏は2011年の「ネイチャー」誌で今回と同様の内容を記載していました。

記事によると、ハッブルが「遠い銀河ほど地球から遠ざかる速度が速い」という理論のもとに「ハッブル定数」を発表する2年前にルメートルがハッブルと同じような結果をすでに論文で発していた。そして、ルメートルはハッブル定数発表後に英訳された同論文から、ハッブル定数に関連する内容を自ら削除したとのことでした!

今回はウィーンで開かれた国際天文学連合総会にて本提案が再度なされたそうで、連合での投票結果は賛成多数とのことですが、全会員を対象に投票を行った結果で判断されるそうです。

ルメートルが自らの判断で削除したとなると彼の意向を尊重するかどうかという部分も考えどころですが、結果が楽しみです!



【びっくりサイエンス】宇宙膨張示す「ハッブルの法則」改名か 国際学会が提案 異論も噴出、年内にも結論 | 産経ニュース
https://www.sankei.com/smp/premium/news/180922/prm1809220024-s1.html



歴史に埋もれかけた、宇宙膨張の真の発見者 | AstroArts
http://www.astroarts.co.jp/news/2011/11/14lemaitre/index-j.shtml

Wrote: Sunny+