宇宙エレベーター計画、日本の大学チームにより始動

9月11日朝(台風の影響を受けて延期となり現状打ち上げ日未定)、宇宙エレベーターの実験に使用する小型衛星2基(STARS-Me)を搭載する宇宙ステーション補給機「こうのとり」が種子島宇宙センターより打ち上げとなります。

宇宙エレベーター構想は1895年来、静止軌道上にある衛星から超耐久ケーブルを地上に垂らすことにより、エレベーターによって地上より宇宙への旅が安価にできるとして期待されてきましたが、3.6万kmの静止軌道までエレベーターを設置するには10万km近いケーブルを作る必要があり、実現はかなり厳しい道のりとされてきました。

そのような中、この度静岡大学などの研究者で構成したチームが宇宙エレベーター開発を前提とした打ち上げを行うこととなり、日本が宇宙エレベーター創設の第一歩を踏み出したとして注目を集めています。

実験では合体した立方体の小型衛星2基を飛行途中に互いに分離させ、衛星間でスチールケーブルを10メートルに伸ばした後、モーターの付いた昇降機(縦横3センチ、高さ6センチ)をケーブルにそって移動させ、その様子を衛星に取り付けられたカメラが、逐一記録していくことになります。

宇宙空間にてケーブル上で昇降機を動かすテストは初めてとなり、これが成功すれば宇宙エレベーター実現の大きな一歩となると考えられています。

宇宙エレベーター構想では2050年のローンチを想定しているものの後30年しかない状況です。今回の実験が上手くいき実現にむけて推進力がつくことを期待しましょう!


宇宙エレベーター計画、いよいよ始動!日本の大学チームによる世界初の打ち上げテスト、今月決行予定 | Techable(テッカブル)
https://techable.jp/archives/82754



STARSプロジェクト | 静岡大学
http://stars.eng.shizuoka.ac.jp/starsme.html

Wrote: ディー