5月30日頃から火星では砂嵐が吹き始めていました。今だにその砂嵐が続いています。しかし、かなり長い間、そして火星全体に広がっている砂嵐でしたがちょっとずつ収まってきているようです
火星では探査機が探査を続けているのですがその中でNASAのローバー「オポチュニティ」が砂嵐の影響で太陽電池の発電できなくなり探査できない状態が続いていました。砂嵐が収まることで再び発電して機能回復が望めるのではと考えられています。
オポチュニティからの信号を地球で待っていますが、45日の間に通信が回復しなかった場合は何らかの故障でオポチュニティが使えなくなったと判断して復旧作業は終了するそうです。
太陽電池パネルに積もった砂塵などの影響も考えられるので火星表面で発生するつむじ風「ダストデビル」による掃除にも期待しつつ数ヶ月信号待ちの体制は続けるそうです。
オポチュニティは設計寿命が90日でしたが2003年に打ち上げてから、現在まで15年も探査を続けています。実に設計寿命の60倍です。当初想定では走行距離が900mでしたが、実際の走行距離は45kmにもなりました。オポチュニティは前輪の操舵が効かなくなり、256MBのフラッシュメモリも使えなくなっています。これまで何度も危機を乗り越えて来たので今回も復活してまた探査を続けてくれるのではと期待されています。
火星では砂嵐がたまに発生していますが、今回の砂嵐は火星全球に及び、範囲が過去最大規模だったそうです。ようやく収まりそうで良かったです。望遠鏡での観測もこれで火星の表面が見えるようになりそうです。
晴れてきた火星の砂嵐 | アストロアーツ
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10147_duststorm
Wrote: 寺地