宇宙飛行で心臓病やがんの発症リスクが上昇する?

 当ブログを読んでいる皆さんは、一度は宇宙旅行に行ってみたいと考えている方は多いのではないでしょうか?宇宙旅行に関して、健康にリスクが生じると聴くと少し心配になるかもしれません。2022年8月31日に、宇宙飛行は、短い間であっても心臓病やがんの発症のリスクを上昇させるという研究結果が発表されました。

 発表された研究の内容は、ニューヨークのマウントサイナイ医科大学の研究チームが、1998年から2001年にかけて宇宙飛行ミッションに参加した14人のNASAの宇宙飛行士の血液サンプルを調査した結果、14人の宇宙飛行士全員の血液に、クローン性造血と呼ばれるDNAの変異が見つかったというものです。クローン性造血は、必ずしも疾患の存在を示すものではないのですが、血液がんや心血管疾患のリスクを上昇させるものです。

 今回の研究に用いられた血液を提供したのは1998 年から 2001 年の間に比較的短期間 (中央値で 12 日) のスペース シャトル ミッションに参加した 14 人の宇宙飛行士で匿名化された全血サンプルを使用しました。今回の研究は宇宙飛行士が癌や心臓病を発症することを意味するものではありませんが、宇宙環境のような極度の環境ではリスクが高まる可能性があるようです。

  10日程度の宇宙滞在であっても、宇宙環境の影響でDNAの変異が発生するリスクが高まるようですね。今後、将来宇宙旅行が実現して多数の人が宇宙へ旅行した場合にケアしなければ行けないことは多そうですが、それでも宇宙旅行の夢を叶えたいという人は多いのではないでしょうか。

参考URL

https://forbesjapan.com/articles/detail/50030



https://www.nature.com/articles/s42003-022-03777-z


Wrote: わたなべ