中国は、2022年7月24日、同国が独自で建設中の宇宙ステーション「天宮」の実験モジュール「問天」を打ち上げました。「問天」は打ち上げ翌日に天宮のコアモジュール「天和」へのドッキングに成功しています。
問天の大きさは全長17.9m・直径4.2m・重量23tで、作業モジュール・エアロックモジュール・資源モジュールの3区画から構成されています。
問天は主に宇宙生命科学に関連した研究に対応しており、船内だけでなく、船外に実験装置を設置することも可能な設計になっています。問天の船外には小型の装置を扱うための全長5mのロボットアーム搭載されていて、実験装置の設置などに使用されるとのこと。さらに、天和に搭載されている全長10mのロボットアームと協調して操作できるだけでなく、1つにつなげて全長15mのロボットアームとして使用することも可能なようです。
今年の10月にはもう一つの実験モジュール「夢天」の打ち上げが予定されており、「夢天」が「天和」コアモジュールにドッキングすることで、中国宇宙ステーションが完成します。中国宇宙ステーションが完成した後、日本の東大などが実験を行う予定となっています。中国宇宙ステーションが完成したら中国はますます宇宙分野での影響力が大きくなっていきそうですね。
Wrote: わたなべ