小惑星「リュウグウ」にて探査及びサンプル採取を行った日本の探査機はやぶさ2がいよいよ地球に近づいてきました。地球からの距離約480万kmだそうです。10月22日と11月12日にスラスターを噴射し軌道修正を行い徐々に地球に近づいています。11月26日に3回目の軌道修正と12月1日に最後の軌道修正が行われ、12月5日いよいよ再突入カプセルが分離し「リュウグウ」のサンプルの入ったカプセルが地球に帰ってきます。
着陸した再突入カプセルは、着陸地点のオーストラリアウーメラ管理区域からヘリコプターで近くの村(ウーメラ村)に移動し、ウーメラ村に設置された初期観察施設にてサンプルコンテナに収められた「リュウグウ」の気体を取り出して簡易分析が行われるそうです。そのあと、12月上旬日本に輸送されJAXA宇宙科学研究所のキュレーション施設に運び込まれサンプルコンテナが開封されると言う流れとなります。地球上の物質と触れないようにしなければならないのでかなり大変な作業ではないでしょうか。開封する作業においてもリハーサルが行われているそうです。
「リュウグウ」のサンプルは60%はいろいろな機関にて分析がされますが40%は将来もっと分析技術が高まった時のために保管されるそうです。「リュウグウ」から持ち帰ったサンプルによってどんな事がもたらされるのかいよいよ着陸が近づき期待が膨らみますね。
ー引用ー
リュウグウの試料はクリーンチャンバー内の真空の環境の下で一部が取り出された後、窒素を満たした環境に切り替えて試料全体が取り出される。取り出された試料は重量測定や観察が行われた後、岩石片や粒子を一つ一つピックアップして記録に残される。この作業を「キュレーション」と呼んでいる。
ー引用終わりー
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11646_hayabusa2
Wrote: 寺地