ISSで火事が起こったらどうなるのか?

宇宙空間のような微小重力環境下で、火はどのように振る舞うのかあなたは想像できますか?国際宇宙ステーション(ISS)で火事が発生した場合に、どのように火が燃え広がるのかを調べる実験が行われることが決定しました。

この実験は小型の風洞を使って行われます。風洞内部の壁の種類を変えて、それぞれの火が伝わる速度や、方向を調べるようです。この実験結果を使って火事に対して安全な建物を設計することができるようになることが期待されているとのこと。

ISSで火を燃やす実験はこれまで2回行われたことがあります。2008年にCombustion Integrated Rackを使用した実験と、2016年から2017年にかけて行われた無人の宇宙船を火災にしたSAFFIRE実験です。

地球上では重力があるため、火が燃えると暖かくて軽い空気は上空へ向かい冷たくて重い空気は地面に向かい空気の対流が発生しますが、微小重力環境下ではこのプロセスが地球と同じ振る舞いをするわけではありません。今回行われることが判明した実験では微小重力環境下での火の振る舞いをあきらかにするというものです。

今回行われる実験がどのような結果になるのか、わたしには想像できませんが、地球に住む我々の建築にも適用可能な結果が出て欲しいですね。

参考

Astronauts will soon get to light a fire onboard the ISS

https://www.ibtimes.com/playing-fire-astronauts-experiment-fire-aboard-iss-2879384

Wrote:わたなべ