重元素が生まれる環境を探る

中性子星同士が衝突融合するときに起こる爆発をキロノバという。中性子星は直径20㎞しかない天体だがその星の重力はとても強く、スプーン1杯10億トンと言われています。そんな超重力の中性子星同士の衝突「キロノバ」では重元素の生成が行われていると考えられています。

2017年に観測された中性子星同士の衝突に起因する電磁波をすばる望遠鏡が捉えたそうです。この時のキロノバを調べたところ重元素の生成が確認されました。

これまで重元素を分析するのに原子過程データが不足していましたが、天文学分野と核融合分野の共同研究で重元素であるネオジムの原子過程データをもとに重元素を分析する原子過程データを構築することができたそうです。

今後も中性子星同士の融合に起因する重元素の生成も詳しい分析ができるので、宇宙に存在する金などの量を調べることが出来るかもしれません。



宇宙の重元素の起源を、核融合科学と天文学の協力で紐解く – アストロアーツ
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10496_elements

Wrote: 寺地