NASAがソユーズでのISSへの人員輸送の権利を追加購入か?

ロシアが開発している1〜3人乗り有人宇宙船ソユーズでの国際宇宙ステーション(ISS)へ人員を輸送する権利をNASAが2席分追加で購入することを検討していることが明らかになりました。

NASAのロシアとのソユーズでのISSへ人員輸送の契約が2020年初頭に切れることは、たびたび当ブログでもお伝えしており、それに備えて、アメリカの民間宇宙開発会社であるスペースXやボーイングらが、ISSへ人を送り込むための有人ロケットの開発を進めています。

ところが、先日お伝えしたように、その有人ロケットの試験打ち上げの計画が遅れており、契約が切れるまでにアメリカ独自の有人ロケットを準備できない可能性が高まっています。

そこで、冒頭に書いたようにソユーズ宇宙船の2席分を追加購入することで、アメリカの宇宙飛行士がISSに行けないリスクを軽減しようとしているのです。ちなみにその2席分のソユーズの打ち上げは、2019年秋と2020年春と報じられています。

NASAの文書では、ロシアとの契約期間とアメリカの民間宇宙開発会社での人員輸送に重複期間があるのが有益であるとの記述があるので、このロシアとの契約は結ばれることになるのだろうと思います。ISSへ人員を輸送する手段は現時点でロシアのソユーズ宇宙船しかないため、この契約の金額については非常に高額になることが予想されますが、契約金額の見積額については明らかにされていません。気になりますね。おそらく従来よりも、さらに金額が高くなっているのではないでしょうか。



NASA planning to purchase additional Soyuz seats – SpaceNews.com
https://spacenews.com/nasa-planning-to-purchase-additional-soyuz-seats/

Wrote: わたなべ