木星の衛星エウロパをチリのアタカマ砂漠にあるアルマ望遠鏡(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)で全球の観測を行いました。
アルマ望遠鏡での観測はエウロパ表面の物質が温まることで発せられる電波をとらえ、その電波強度の測定から温度の推定をします。
この観測によりエウロパの表面温度地図が作成されました。
観測結果で特徴的なのは北半球の一部で温度が低い部分があることです。
なぜここだけ低いのかは、まだわかりません。
氷で覆われたエウロパの表面温度は最も高いところでもマイナス150℃しかありません。
そして、氷の下には液体の水があると考えられています。
今後の観測でそうした事もわかってくるのではと期待します。
今回の研究では、探査機のデータから得られたエウロパの熱モデルとアルマ望遠鏡の観測結果の比較が行われました。その結果、エウロパ表面の場所によって温度のムラがあることがわかりました。これらは単に表面の色や模様によるものではなく、表面物質の温まりやすさが異なっていると考えられます。
ニュース – アルマ望遠鏡が描く衛星エウロパの温度地図 | アルマ望遠鏡<
https://alma-telescope.jp/news/europa-201810
Wrote: 寺地