2018年10月11日、ロシアの宇宙船ソユーズが打ち上げに失敗したと報道されています。搭乗員の2人の宇宙飛行士は緊急脱出し、無事に帰還しています。
打ち上げトラブルは、発射から約90秒後の1段目ロケット切り離し時に発生し、発射から114秒後に打ち上げ脱出システムが作動し、乗員モジュールを切り離したとのことです。
ロシアは確認が取れるまで有人飛行は行わないと発表しています。
この有人飛行中に打ち上げ脱出システムが動作するトラブルは1983年のソユーズロケット以来2回目です。この1983年の事故では打ち上げ直前に発射台上で爆発した際にシステムが作動したものですので、ロケットが上空を飛行中にシステムが作動したのは、今回が初めてになります。
この打ち上げ脱出システム作動時は通常よりも宇宙飛行士にかかる重力加速度が大きい「弾道的降下」する期間があるのですが、無事帰還でき、体調に問題がないとのことで何よりです。国際宇宙ステーション(ISS)に人を送りこめるのはソユーズロケットのみのため、事故の原因を早期に解明して、打ち上げを再開して欲しいですね。
ソユーズ宇宙船の打ち上げ失敗、ロシア当局が原因調査開始 | BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/45832523
打ち上げ脱出システム | Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/打ち上げ脱出システム
Wrote: わたなべ