土星の衛星タイタンを探査機カッシーニが観測したところ赤道付近で雲のようなものを捉えました。タイタンの大気は窒素97%、メタン2%で大気の中でメタンの雲ができ、メタンの雨が降るそうです。
今回の観測でもメタンの雲を捉えたと思われていました。
しかし雲にしては高度が低いことがわかりました。
カッシーニが観測を行った時期は、ちょうどタイタンの春分の季節でメタンの雲ができる時期と重なっていました。
そこで観測チームはメタンの雲だと判断したようです。
雲だと思われていたものは、地表にかなり近い場所で起こっていました。
さらに赤道付近にある砂丘の辺りで起こっていることもわかりました。
この事から砂丘の砂が風で巻き上げられて雲のようになっているのではと結論づけられたのです。
このような強い風で塵嵐が吹き荒れる天体は太陽系では地球と火星でしか見られていませんでした。
タイタンはこれまでも地球によく似た天体だと言われていましたがこの嵐の観測でますます地球に似ていることがわかりました。
今後の観測で地球とよく似た特徴を他にもいろいろ発見できるのではないでしょうか。
太陽系で3番目となる巨大な塵嵐 土星の衛星「タイタン」で観測 – ライブドアニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/15377611/
Wrote: 寺地