火星往復の放射線被爆量、従来想定よりも少量の可能性を報告

欧州宇宙機関(ESA)は9月19日、火星周回探査機Trace Gas Orbiterのデータを分析した結果、火星往復にともなう飛行士の被曝量は、生涯許容限度の6割ほどになる可能性があることを報告しました。

放射線は一定量以上被爆すると癌や中枢神経系障害、心血管疾患などの発症可能性が高まります。2013年にNASAが発表したデータなどでは、被爆量は生涯許容限度を超えるかもしれないと指摘されており、今回の分析により火星往復時の放射線による病気リスクが軽減されるのではと注目されています。

なお、今回の分析は全く放射線対策をしなかった場合で計算されており、今後様々な対策がされると人体が受ける放射線量をさらに軽減可能なようです。

今後、人類が普通に火星を往復するにはこの放射線問題の解決は不可欠であり、今後の解決策と技術開発に期待したいと思います。



ESA、火星への往復で暴露する宇宙線量を生涯限界の6割と報告。従来予測より軽減 | Engadget 日本版
https://japanese.engadget.com/2018/09/20/esa-6/

Wrote: ディー