少し前の記事ですが、中国の宇宙ベンチャー企業重慶零壱空間航天科技(ワンスペース)が2018年5月17日に小型ロケットの打ち上げに成功したと報じられました。
打ち上げられた小型ロケットは「OS-X両江之星」といい全長9mとのことです。ちなみに小型ロケットと呼ばれている他のロケットの全長と比べると、インターステラテクノロジズのMOMOは全長8.5m、スペインのPLD Space社のアリオン1は全長12.7m、アメリカとスペインのロケット開発企業ロケット・ラボ社のエレクトロンは全長17mであり、非常に小型なのがわかります。
また打ち上げ成功と言ってもOS-Xが達した最大高度は約40kmですが、この成功を受けて2020年までに最大高度100km以上に達するOS-Mロケットを打ち上げるとしています。
なお、2018年の7月4日にはOS-Mロケットの最初の製品であるOS-M1ロケットのエンジン燃焼試験も行なっています。ちなみにOS-M1ロケットは全長19mとのことです。
驚くのはこのワンスペースが2015年に設立された企業で、中国軍の諸機関と提携しているとは言っても創業3年で高度40kmまでの打ち上げを成功させていることです。中国では国が主導して宇宙開発を行なっている印象が強かったですが、民間の宇宙ベンチャーも力をつけてスペースXと競合する未来が来るのでしょうか。
日本の宇宙ベンチャーも負けずに打ち上げを成功させていって欲しいですね。
中国の新興宇宙企業、ロケット打ち上げに成功 民間で初 | CNN.co.jp
https://www.cnn.co.jp/fringe/35119397.html
中国、民間商用ロケット打ち上げ成功 コスト3分の1 | 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30643170X10C18A5MM8000/
OneSpace 零壹空间
http://www.onespacechina.com/
Wrote: わたなべ