はやぶさ2が小惑星リュウグウに「水」を観測?

2019年3月20日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、はやぶさ2が小惑星リュウグウに「水」が存在することを観測したことなど報告した論文が米科学誌「Science(サイエンス)」のウェブサイトに掲載されたと発表しました。
今回サイエンス誌に掲載された論文3編のうち1つの論文で、はやぶさ2に搭載された近赤外分光計(NIRS3)で小惑星リュウグウの表面を観測し、含水鉱物として水が存在することを示す観測結果を得られたことを報告しています。
近赤外分光計とは、近赤外分光法と呼ばれる、目に見えない赤外線のうち可視光の赤色の光に「波長が近い赤外線」を観測したい物体に照射して、反射した光(や透過した光)の周波数を観測し、物体がどのような特性を持っているのかを調べる観測方法を行うための装置です。
観測する物体に水(や含水鉱物など)が存在すると、光の波長3μm付近に吸収(反射光の強度が弱くなる特性)が見られることから、はやぶさ2に搭載されている近赤外分光計「NIRS3」は光の波長3μm付近の光を観測できるようになっています。
この論文ではその他にもリュウグウ表面の組成などについて興味深い観測結果が得られたことを報告しています。また、同時に掲載された他の2編の論文も「小惑星リュウグウの形状形成過程」や「小惑星リュウグウの母天体」について報告しているとのこと。
詳しくはこちらのJAXAのプレスリリースページをご覧になってください。



小惑星探査機「はやぶさ2」観測成果論文のScience誌掲載について
http://www.jaxa.jp/press/2019/03/20190320a_j.html


はやぶさ2は先日のタッチダウンの映像が話題になりましたが、今回の成果は地球上の水の起源を探るのに重要な発見のようです。次はどんな結果が報告されるのか楽しみですね。



ISAS | 第8回:近赤外分光計と中間赤外カメラ / 再び宇宙大航海へ臨む「はやぶさ2」
http://www.isas.jaxa.jp/j/column/hayabusa2/08.shtml



CNN.co.jp : 小惑星リュウグウ探査のはやぶさ2、水の存在など「興味深い発見」
https://www.cnn.co.jp/fringe/35134495.html

Wrote: わたなべ