嗅ぎ注射器のその後を追ってみました [S-Booster2017の最終選抜紹介]

S-Booster2017の最終選考まで残り、ANA(エーエヌエー)ホールディングス賞を受賞した「嗅ぎ注射器」ですが、その後も製品化に向けて頑張っているようですので、紹介します。

そもそも嗅ぎ注射器とはなのですが、開発者の国立病院機構小児科医師の石北氏によると、「簡易吸入麻酔装置」と説明されています。
通常人を眠らせるときには注射器で体内に薬を入れ麻酔をかけるそうですが、嗅ぎ注射器は、ガスを嗅ぐことで人を眠らせることができる装置とのことです。

この装置が宇宙でどのように活躍するかというと、今後民間人などが宇宙に長期滞在し、病気などになった場合気軽に地球に帰ってくることはできないので、宇宙で対応する必要があるそうです。

宇宙で使える麻酔器はまだないため、軽量(嗅ぎ注射器は軽量・コンパクト)な嗅ぎ注射器が必要となるわけです。

嗅ぎ注射器は2018年に宇宙航空医学会R&D Innovation賞を受賞されたそうで、引き続き頑張っているようですが、今後の製品化に向けて課題がいくつもあるそうです。

1つは、薬事承認申請とのこと。
嗅ぎ注射器は、吸入麻酔器としての規定を覆す新しいデバイスなので、新しい医療機器として申請し承認される必要があるそうです。

また、資金調達も大きな課題とのことです。
石北氏は学会に出席するなどしてネットワークを広げながらパートナーを探しているそうです。

私も間接的にでも支援できたらと思ってます。

製品化まで頑張ってほしいですね!



「S-Booster 2017」最終選抜会 – 内閣府
https://www.cao.go.jp/minister/1708_m_matsuyama/photo/2017-028.html



多くの人の命を救う可能性を秘めた「嗅ぎ注射器」。医師・石北直之氏の描く医療の未来とは – The Social Issues

多くの人の命を救う可能性を秘めた「嗅ぎ注射器」。医師・石北直之氏の描く医療の未来とは



Wrote: t.hirai